アイドルは愛である

旧 i@yume../ アイドルネイティブな私の気持ち/ジャニーズって何だ?をhatenaにする

堂本光一の嫁、ではなく堂本光一になりたい

アイドルを応援していたり、そのファンだと公言すると、何故だか勝手にそのタレントを恋愛対象として見ていると受け取られることが多い。


「ああいう顔がタイプなの?」とか
「理想高くない?」とか


は?


とは思いつつも自分の感情を詳らかに説明するのもムキになってるみたいに見えるし、そんな義理もないため「そうなんです~~」とか「めっちゃ好きで~~」みたいな適当なことを言って早々に話を切り上げる。その流れがそろそろめんどうだ。


そういう楽しみ方でアイドルのファンをするのは全然いいと思うし、むしろそういう見方をするのがメジャーな楽しみ方だと思う。けれどそれだけがアイドルファンの在り方だと思って欲しくない。少なくとも私は、自分が絶対に手に入れられないのであろう立場や容姿、能力を持ってることが羨ましくて、堂本光一を応援している。



応援している、というよりもその考え方やパフォーマンスを支持している。


朝井リョウの小説『武道館』で、モーニング娘。プロデューサーのつんく♂があとがきにこんなことを書いていた。

(アイドルがどういう存在かの記述があって、)極論はやはり自分の代弁者。なれなかった自分の成り代わり。そういう面も大きいでしょうね

この小説の主人公が女性アイドルだったため、女性アイドルを念頭に置いてつんく♂はこれを書いたのかもしれない。が、私にとって堂本光一はまさにそれだ。



堂本光一に対して抱く感情は、かっこいい、より羨ましいがいつも先にある。


普通、の精神力の人間には1700回もの公演をやり続けることなんてできないだろう。二か月もの公演期間中、アザを作りながら何度も何度も毎日のように大階段をゴロゴロ転げ落ちることもできないだろう。呼吸もままならない程の殺陣を繰り広げ、命綱なしでリボンを両腕に掴んで空を飛ぶ。


できるようになるまでの稽古の日々も、始まってからの本番も苦しいことがわかっているから、私ならそんなことしたくない。甘い考えだが、そんなことを続けようとする意志を持てないだろう。しかし、堂本光一は平然とした顔でそれらをこなしている。



そして、そういった努力、やそれらの積み重ねで掴んだ彼が今持つポジションを私は大変羨ましく思う。


帝国劇場の真ん中で、生オケを従えて伸び伸びと歌うことは、どれだけ気分がいいだろうか。


大勢のカンパニーを引き連れて、ハツラツと踊る時、どんな感情になるのだろうか。


人々の頭上を飛ぶ彼の眼にはどんな景色が見えているのだろうか。どんな思いをその時持つのだろうか。又は、持つ暇なんてないくらい過酷なのだろうか。彼のような精神力も身体能力も持たない私には、きっと一生見ることも感じることも、もちろんその舞台に立つことさえできない。


作品に対しても向上意欲は欠かさず、年々ブラッシュアップされていく内容と、その取り組み姿勢には感心するばかりだ。



そんな優れた人間に、私は一生かかってもなれない気がしてしまう。だから堂本光一が羨ましい。



ただ、支持しているからと言って、彼の全部を完璧だとは思ってはいなくて。


歌い方、台詞声の出し方が実は凄く苦手だ。ソロ活動の曲も全然好きじゃない系統だし。曲だけで言えば剛の方が好きかもしれない。


発言の節々に女性軽視的な考えも頻繁に見受けられるし。応援していてモヤモヤすることも少なくない。一部のファンが盲信的になってるような、崇め奉る程の良さがあるとははっきり言って思えない。けれども、



「こんなの見せられたら敵わないな」そんな風に思ってしまうパフォーマンスを届けてくるから、「次」を見るのが楽しみになる。問題点はあっても、そんなもの凌駕する尊敬できる点を嫌という程彼は持っている。



そんな人に、一度でいいからなってみたいな



そんな夢物語を話したところである日突然自分が変わることなんてないし、彼のような精神力も身体能力も残念なことに持っていない。それを何とか変えようと思っても、何もかもがまだまだ<なんだよな。


些細なこともめんどくさがってしまう今のままの私には伸ばしても手の届かない世界だ。



「あぁ、こんなことにも意欲を出せない自分は、どれだけ時間がかかっても彼のようにはなれないんだろう」


自分の未熟さを感じる度に、堂本光一の姿を見る度に、いつもそう思う。



『Endless SHOCK』は私にとって、憧れと生きる希望をくれ、そして自身の拙さを見つめさせられる場所だ。


ミュージカルが大好きだ。そしてSHOCKが大好きだ。大好きな舞台だから、今後もきっと何度も見るだろう。


だけど、羨望と絶望に包まれながら帰路につく帝国劇場から、私はずっと逃れられない。